
赤ちゃんのよだれかぶれが気になるママさんに
この記事の目次
産後間もなくすると、赤ちゃんの顎から首周りにかけて赤い湿疹の様な物が出てくる場合があります。
これは、自身が出したよだれが口周りにつき、それを放置しておくことで肌荒れを起こした結果です。
よだれかぶれとも言われていますが、放っておくと治るばかりか段々症状は悪化していきます。
今回は、大事な赤ちゃんによだれかぶれが発生した時、どの様に対応するべきか、又予防にはどの様な事が効果があるのか見ていきたいと思います。
多くのママさんが気になってる点として、ステロイド薬品を赤ちゃんに使用するのは大丈夫なのか?
この点についても説明していこうと思ってますので、今現在我が子のよだれかぶれが気になるママさんは参考にしてみてください。
よだれかぶれを起こす原因は

ある日を境に、赤ちゃんの口元や首回りが赤く炎症を起こしたような状態になっていませんか?
今まで普通だったのに、気が付いたらいつの間にか真っ赤に。
湿疹の様にも見えるし、ひどい肌荒れと言う感じにも見えます。
もし、普段からよだれを多く出している赤ちゃんなら、よだれかぶれの可能性が高いですね。
よだれかぶれは、自身が出したよだれが皮膚に付着し、その部分が炎症を起こすアレルギーの一種です。
厳密には、IV型アレルギーとも呼ばれるカテゴリーに含まれ、接触皮膚炎とも言われている物なんです。
大人と比べても赤ちゃんの皮膚は非常にデリケートな物。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんは、様々な免疫も少なく、ちょっとした事で肌が荒れてしまうんです。
長時間よだれが付着している事により、肌が持つ本来のバリアの様な機能が低下してしまう事が原因です。
よだれかぶれの症状はどの様なもの?

大人でも、冬場に洗い物をしすぎて手が荒れる事は誰しもあると思います。
その時の症状と似ていて、水分が長時間ついている部位は乾燥を起こしたり、一度炎症が始まるとその後ジュクジュクと赤くなったりします。
痒や痛みをみを伴う事も多く、治るのには少し時間がかかります。
見た目は、赤い湿疹がボツボツと出来たり、亀裂が走ったかのように見える場合もあります。
口周りや、よだれが胸まで垂れるとそこまで全体的に赤くなりますので、喉からお腹のあたりまで意識して見てみる事が大事です。
また、よだれが気になり赤ちゃん自ら手でよだれをふいていると、両手にも同じような症状が出ます。
「しもやけ」の症状と似ていて、掻くと余計に酷くなりますので、赤ちゃんがみずから掻いていた場合はママさんやパパさんが止めて上げるようにしましょう。
一番症状を悪化する原因となるのは、放置してしまう事です。
時間が経てば治るとタカはくくらずに、気が付いた時に対処してあげる様にしましょう。
よだれかぶれの予防法は?

一般的な予防法としては、こまめに赤ちゃんのよだれを拭いてあげる事です。
ここでポイントとなるのは、こすらない事ですね。
良いとされているのは、すこし濡らした清潔なガーゼなどで、トントンとふき取ってあげるやり方です。
よだれを吸収するので乾いたタオルなどを使いがちですが、実はすこし湿り気がある布を用いる方が効果があるんですよ。
一日を通して、こまめによだれを拭きとる事でよだれかぶれは未然に防ぐことが出来ます。
症状が出ている赤ちゃんでも、意識して行う事で次の日の朝には大分改善されていると思いますよ。
もう一つ気を付けたいのが、スタイ(よだれかけ)をこまめに取り替えてあげる事です。
衣服が汚れない様にスタイを付けているケースは多いと思いますが、赤ちゃんの口から垂れたよだれがスタイにしみ込んでしまっている事も良くあります。
特にあご下にその塗れたスタイが付いていると、その部分はすぐに荒れてしまうので、何度も取り換えてあげる事が大事です。
スタイの素材にもこだわりましょう。
出来れば綿製のスタイを付けてあげる方が、肌には良いんです。
化学繊維や吸収力を追求したスタイも使い勝手は良いのですが、よだれかぶれに関しては肌を守ると言う意味合いで、面などの肌に優しいとされている素材の物の方がお勧めです。
有名な素材では今治タオルや、ガーゼなどの薄い生地の物を使用する方が良いと思いますよ。
私の体験談では、出産まえに買った物や友人がお祝いでくれた物で幾つかスタイを持っていましたが、よだれかぶれを抑えるために3つほど自作しました。
ネットや書籍で作り方を見て、あとは肌に優しい素材でそれを作ったんです。

これを使う事で、多少症状は良くなった様な感じがしました。
それに、よだれがしみこむたびにスタイを変えていたら、一日で全部使いきってしまう事もしばしばありました。
この数不足を補うためという事も相まって、幾つか作った次第です。
市販の物より多少形は劣るかもしれませんが、我ながら良く出来たと思います。
もし、時間があるママさんなら、肌に優しい素材で自作してみるのもおすすめですよ。
赤ちゃんが自分で掻いてしまう

うちの子もそうでしたが、少し目を離すと自分であごを掻いていました。
やはり痒かったんでしょうか、うつ伏せの時は顎を床や布団にこすりつけるようにして、顔を左右に振りながら掻いてましたね。
その時の様子は非常にコミカルで愛らしい物でしたが、よだれかぶれは掻くと余計に酷くなり治りも遅くなります。
その都度辞めさせることも大事ですが、よだれを小まめに拭くなど毎日のケアを継続して、症状自体を良くしてあげる様に努めましょう。
寝ている時も気は抜けませんが、極力掻かない事が大事です。
症状が気になったら医師に相談してステロイドを使用する

よだれかぶれの場合、赤ちゃんの肌の性質や機能の観点でなってしまうのはしょうがない物です。
治りが遅い、症状の改善が見られない場合には一度病院で診察してもらいましょう。
医師の判断を仰ぎ、その後の対処の仕方などを聞きますが、多くの場合ステロイド系の軟膏を処方されると思います。
有名なのはロコイド軟膏でしょうか。
これは、よだれかぶれに限らず乳児湿疹全般に効果があるとされています。
使い方としては、一日の内1回は患部にステロイド軟膏を塗ります。
赤ちゃんの肌にステロイドを使用するのは心配と感じるママさんは多いと思いますので、毎回塗らなくても良いと思います。
まずは、患部の炎症を抑えるためにステロイド系の薬品を塗り、それ以外の時は保湿をメインにするために専用のローションや保湿剤を塗ればオッケーです。
ステロイドは赤ちゃんの肌に副作用をもたらすか

このステロイドですが、成分は副腎皮質から分泌されるホルモンをベースに作られています。
使用し続けると、人体の副腎皮質機能が下がってしまうとも言われています。
いわゆる副作用の様な物ですね。
世の中にはステロイドを内服薬として飲んで治療する場合もありますが、今回の様に肌に塗る場合は副作用はどうなんでしょうか。
少し調べてみましたが、下記の様な記事を見つけました。
3カ月から6歳までの、中等症から重症のアトピー性皮膚炎と診断された子ども44人が被験者です。フルチカゾンプロピオン酸エステル(ロコイドと同程度の強さのステロイド)のローションを1日2回、4週間に渡って塗りましたが、研究の前後で測定した副腎皮質機能には低下は認められませんでした。
https://dot.asahi.com/dot/2018061100036.html?page=2
これを見ると、赤ちゃんと言えども塗る分には副作用の心配はそこまで過敏にならなくてもよさそうですね。
もう一つ言われているのは、ステロイド系の薬品は使い続ける事で段々と体が慣れていき、効果が薄れてくると言う説です。
これに関してはいまだにはっきりと断定されたわけではないようです。
長期間使用したところ、やはり効果が薄れてきたと言うデータもあれば、それを否定する論文が発表されてたりもします。
個人的には、ステロイドも使いどころだと思ってます。
優先すべきは赤ちゃんのよだれかぶれを治す事ですから、あまりにひどいと感じる日は少しステロイドを使用して様子を見るのがベストだと思ってます。
適切な量と回数、正しい使い方をもって赤ちゃんのよだれかぶれに対処してあげましょう。
よだれの量は個人差があります

赤ちゃんによってはよだれがあまり出ない子も沢山います。
よだれかぶれを発症する子は主によだれの量が多い子だと思いますが、特に離乳食を始めた6か月ぐらいの時に症状が出てくるケースが多いんです。
それまでのミルクから、我々大人と同じような食事に移行していく中で、赤ちゃんの体質にも変化が見られます。
美味しいご飯が食べられると認識すれば自然とよだれも出てきますし、離乳食を食べる事によってよりよだれが出る体質に変化していくんです。
それまでよだれかぶれがなかった子でも、このタイミングで出てきたと言うケースは非常に多くなるわけです。
これは、成長と共に自然と出なくなっていきます。
長い場合だと、1歳3か月ぐらいまでよだれかぶれが気になる場合もありますが、基本的に一歳を過ぎたあたりから自然とよだれは出なくなっていきます。
今はいつでもダラダラと出てしまっているお子さんでも、時間の経過と共に自然とよだれかぶれも良くなっていくと言う認識でいましょう。
よだれかぶれと乳児湿疹との関係は

赤ちゃんの場合、乳児湿疹と呼ばれる症状が生後2か月ごろから出てくる場合があります。
これは、ママさんのお腹にいた時にもらった女性ホルモンの影響で、産後も皮脂の分泌バランスが整わない時に起こる症状です。
よだれかぶれを乳児湿疹と混ざって考えられる方が多いですが、基本的に乳児湿疹の場合は痒みを伴う事はありません。
症状が出る部位も、顎や首回りにピンポイントと言うよりは、ほっぺたや眉毛の周りなどをメインに顔全体や頭皮に出てきます。
時には赤いブツブツが出来ますが、少し時間が経過すると黄色に変わり、かさぶたの様になっていきます。
主にお風呂などで赤ちゃん用の石鹸などで優しく洗う事で、自然と症状は無くなっていきます。
ただ、症状が一カ月以上たっても一向に良くならない場合は、一度医師の診察を受けてみる方が良いかもしれません。
乳児湿疹が口の周にも見られる場合、よだれが付着する事で、湿疹が酷くなるケースもありますので、授乳後や離乳食を上げた後はしっかりふき取ってあげる様に心掛けましょう。
赤ちゃんの肌に必要なのは保湿です

意外に思われるかもしれませんが、赤ちゃんの肌は乾燥に非常に弱い物です。
ぷにぷにでふっくらした肌を持っている事から、大人よりも保湿性が高い肌質だと思われがちですが、非常に乾燥しやすい肌なんです。
よだれかぶれも乾燥が密接に関係していて、一般的な肌荒れに近い物だと思ってください。
「よだれで水分が多いのに乾燥で肌が荒れる?」と思うかもしれませんが、一度よだれで水分がなくなった肌は細菌にも弱くなります。
あかちゃんのよだれの中には、授乳時や食事中に入って来た色々な菌もあります。
これが、一度乾燥した肌によだれと一緒に付着する事で一気に肌が荒れるんですね。
この事から、夏場よりも冬の様な乾燥する時期にひどくなる傾向もあります。
予防法にも少し書きましたが、まず大事な事はよだれを拭きとってあげる事です。
しかし、そのまま放置しておいてはあごや口周りは乾燥したままの状態になってしまいますから、ここで保湿用のクリームやローションなどでケアしてあげる様にします。
よだれによって失われてしまった肌のバリア機能の復活や、ローションに入っている油分で肌を覆ってあげましょう。
これも一日に何度も行ってあげた方がいいですよ。
ミルクを上げた後やお昼寝の最中や等、気になった時は何度も塗ってあげて、顎周りの肌が適度に保湿されてる状態をキープする事でよだれかぶれを防ぐことになります。
使用するクリームは、赤ちゃんの肌に優しいとされる天然成分などが多く含まれている物を選びましょう。
大人が使ってる市販の乳液や、クリームよりも安全に使用する事が出来ます。
私のおすすめは「アロベビー・ミルクローション」です。
天然の皮脂が配合されていて、化学物質なども使用されていないので安心して使う事が出来ます。
よだれかぶれだけでなく、乳児湿疹全般にもおすすめの商品ですよ。
この様に、よだれかぶれには一日の中で複数回ローションを塗って保湿をうながしてあげましょう。
赤ちゃんのシャンプーやボディーソープも見直そう

赤ちゃんをお風呂に入れる際に、体は何で洗っているでしょうか?
まさか、ママさんパパさんと同じ市販の大人用の物を使っていると言う方は少ないと思いますが、この機会に再度シャンプーやボディソープの成分を見直してみましょう。
保湿用のローションと同じく、天然成分由来の物をお勧めします。
まだデリケートな赤ちゃんの肌に対して、無添加、化学薬品を使っていない物を使用する方が良いです。
基本的に赤ちゃん用のベビーソープなどはこの観点で考えて作られていますが、その中でもよりこだわりを持った商品を使用する方が、よだれかぶれにも効果があると思います。
こちらの商品もチェックしてみてください。
対よだれかぶれ!ユーママの体験談

うちの息子の場合、生後2か月ぐらいからよだれをたらし始めました。
一応スタイは常につける様にしていましたが、新しい物をつけてもすぐにびっちょになってしまいます。
最初は、特に肌荒れが起きる事も無く過ごしていましたが、ある日を境にいきなり口周りが赤くなり始めたんです。
それと同時に、胸のあたりや両手の甲にも湿疹の様な物が目立ち始めました。
すぐによだれかぶれだと分かりましたが、たぶんうちの子の場合よだれが多く出る体質だったんだと思います。
すぐに真っ赤になってしまったので、病院にも連れて行きステロイド系の軟膏、ロコイドを処方されました。
やはりステロイド系の薬を多く使うのは心配だったので、様子を見ながら「今日はちょっとひどいな」と感じる日のみ、1日1回患部に塗るようにしました。
それ以外は、保湿用にアロベビー・ミルクローションもこまめに塗るようにして、スタイもこまめに取りかえる。
横にさせる時はあえてスタイを取り外し、常に清潔なやわらかいタオルでよだれも叩く様に拭きとるようにしました。
赤ちゃんだから新陳代謝が良いのか、朝起きた時は症状が改善されてるんですよね。
「お、良くなった」と思うんですが、夕方位になるとまた赤くなってくる。
抱っこしていても、私の肩口あたりで顎をこすりつけて掻いたり、笑ってしまったのはスーパーのカートに乗せていた時丁度高さが顎にフィットしたのか、カートの持ち手の部分にもガシガシこすってました。
夜泣きの時も、起きてしまう原因の大半はよだれかぶれがかゆい事のようで、両手で顎を掻きだしてそのまま泣いて起きると言う事もしばしば。
この記事を書いている今は夏も近いと言うこともあり、前ほどひどい症状にはなりませんが、ちょうど離乳食も本格化してきたタイミングです。
まだまだよだれをたらす時期は続くと思うので、今後すぐに改善される事は無いと思いますが、息子に寄り添いつつ毎日様子を見ようと思ってます。
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